「主役を演じた娘がの、それくらいの歳の端だったのう。黒髪じゃったが随分珍しい目をしておった」
ジストはエナの色違いの瞳を思い浮かべた。
ゼルもそれは同じだったようで、弾けるようにジストに目を向けた。
「黒髪…? 何かの間違いじゃねェの? 珍しいって、どんな?」
「そう顔を寄せるな、暑苦しい」
「……勿体振るな。今回の報酬だ」
ジストは報酬と称し、約束の金貨二枚に更に一枚足して渡した。
満足したのか、これ以上吹っ掛けても損をすると踏んだのか、一つ頷き、金貨を懐にしまい込んだ。
「オッドアイとか言うんだったかいの。あの娘だの、昨夜紅が言っておった娘は。一目でわかったぞい。ほれ、約束のものじゃ」
蜥蜴はよく使い込まれているシミだらけの手で紙を二枚手渡した。
そこには、街の何処かに実在するであろう人物の手形に、検問機関の大元が公認した印と責任者の名前が書かれている。
ジストはエナの色違いの瞳を思い浮かべた。
ゼルもそれは同じだったようで、弾けるようにジストに目を向けた。
「黒髪…? 何かの間違いじゃねェの? 珍しいって、どんな?」
「そう顔を寄せるな、暑苦しい」
「……勿体振るな。今回の報酬だ」
ジストは報酬と称し、約束の金貨二枚に更に一枚足して渡した。
満足したのか、これ以上吹っ掛けても損をすると踏んだのか、一つ頷き、金貨を懐にしまい込んだ。
「オッドアイとか言うんだったかいの。あの娘だの、昨夜紅が言っておった娘は。一目でわかったぞい。ほれ、約束のものじゃ」
蜥蜴はよく使い込まれているシミだらけの手で紙を二枚手渡した。
そこには、街の何処かに実在するであろう人物の手形に、検問機関の大元が公認した印と責任者の名前が書かれている。

