「うわー……なんでだろ」
「しまったなぁ。ジストさんとしたことが、こんなミス……」
「そんなわけねェだろ!! なんかの間違いだっ! さくっと受け入れんな!!」
原因となった出来事を真剣に特定しようとするエナと、言葉こそそれらしくあるものの全く気にして居なさそうなジストを、ゼルが力一杯否定する。
だがその表情は青ざめていることから、何が現実かはわかっているのだろう。
それでも受け止められずにいるのは、懸賞金が懸かるような人間が大所帯の山賊や海賊の頭領、無差別大量殺人やテロ行為の首謀者だったりと名だたる人物が揃い踏みしているという事実があるからだ。
そこと同等に並べられるということは世界保安国家、鷺裁(サギサイ)を敵に回すということで、それ即(スナワ)ち――考えるだに恐ろしいとんでもない事態を招くということなのである。
「貴方達、北の大陸で一体何をしたんですか」
その言葉に彼らは、はた、と気付き再び顔を合わせた。
「……何か、したっけ?」
身に覚えがないのである。
少なくとも、エナにとっては。
「んー? エナちゃんは悪くない、かな?」
エナの問いをさりげなく肯定し、ジストはいつもの笑顔でフォローを入れる。
が、最後の疑問符で全てが水の泡だ。
それでもまだ首を傾げているエナを横目に。
「心当たりありすぎてわかンねぇぇ!!」
両手で頭を挟んで喚くゼルの声が秋晴れの高い空を突き抜けた。
空には三ツ又の首を持った朱色の鳥が飛んでいた。
〜fin〜
「しまったなぁ。ジストさんとしたことが、こんなミス……」
「そんなわけねェだろ!! なんかの間違いだっ! さくっと受け入れんな!!」
原因となった出来事を真剣に特定しようとするエナと、言葉こそそれらしくあるものの全く気にして居なさそうなジストを、ゼルが力一杯否定する。
だがその表情は青ざめていることから、何が現実かはわかっているのだろう。
それでも受け止められずにいるのは、懸賞金が懸かるような人間が大所帯の山賊や海賊の頭領、無差別大量殺人やテロ行為の首謀者だったりと名だたる人物が揃い踏みしているという事実があるからだ。
そこと同等に並べられるということは世界保安国家、鷺裁(サギサイ)を敵に回すということで、それ即(スナワ)ち――考えるだに恐ろしいとんでもない事態を招くということなのである。
「貴方達、北の大陸で一体何をしたんですか」
その言葉に彼らは、はた、と気付き再び顔を合わせた。
「……何か、したっけ?」
身に覚えがないのである。
少なくとも、エナにとっては。
「んー? エナちゃんは悪くない、かな?」
エナの問いをさりげなく肯定し、ジストはいつもの笑顔でフォローを入れる。
が、最後の疑問符で全てが水の泡だ。
それでもまだ首を傾げているエナを横目に。
「心当たりありすぎてわかンねぇぇ!!」
両手で頭を挟んで喚くゼルの声が秋晴れの高い空を突き抜けた。
空には三ツ又の首を持った朱色の鳥が飛んでいた。
〜fin〜

