最悪っ!!

真っ暗とはいかないが、雷鳴との恐怖感は倍増だ。


やだやだやだっ!!

身体の震えが止まらない。


すると、ぐいっと腕を掴まれ、大きな胸元に引き込まれる。


「っ!」

蓮條っ!

こんな時に、またからかう気?


「やだっ!」


身体を放そうとするが、大きな雷鳴にびくっと反応してしまう。


「雷、嫌なんだろ?」


からかわれるのとは違う、いたわる優しい声。