あっちは神雷にバレないように、ゆっくりと近づいている。 だけど、私は走る。 ……バレないように。 ふぅ、と私は静かに息を吐く。 気配を、消さなくちゃ。 昔覚えた、気配の消し方。 覚えててよかった。 こんなところで役にたつなんて。 ……大丈夫みたい。 敵は私のことなんて、全く気がついていない。 グラウンドに着き、ナイフを持った男に近づく。 砂埃がたっていて、目が痛くなる。 けど今はそんなことより、あのナイフをどうにかしなくちゃ。 神雷の五人でさえ私には気がつかない。