さすが、神雷だ。
世界一の強さを、私は目の当たりにしている。
五人を倒そうとかかってくる敵の攻撃を、いとも簡単にかわして向かい撃つ。
敵は鉄パイプを使っている人も多くいるのに、神雷は素手のみ。
まるで踊っているかのような、軽やかな避け方。
私は彼らの喧嘩に、しばらくの間、何も考えられなかった。
なんか、綺麗だな……。
「……あれ?」
目を凝らしてよく見てみると、グラウンドの奥にあるフェンスからこっそりとグラウンドに侵入している一人の男が。
その男の手には、キラリと太陽の光に反射している――ナイフが。



