「あー、確か、麻薬を取引してた奴だよね?君。
殺られて当たり前のことしたのは、君だよ?」
新平さんは、地を這うような低い声でそう言った。
初めて聞く声に、ビクッとなる。
「うっせぇな!
どうせこの人数相手じゃ、お前らなんて……」
「待たせたな」
敵のトップらしき人の弟の声を遮ってグラウンドに来たのは、
神雷の総長――藍島竜。
風がそっと吹いて、藍島さんの髪がなびく。
その姿だけで、十分な迫力がある。
「その“借り”とやらを返してもらうとするか」
かかってこいよ、と藍島さんは手招きをして、早速戦闘態勢に入った。



