獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~






小さくだけど、声も聞こえてくる。






「おいおい、総長さんがいねぇじゃねぇか」



「竜はあとでかっこよく登場するんだよっ」





敵のトップらしき人が四人を見下すように睨むが、郁人くんは笑顔でそれを跳ね返す。





「てかお前ら、何?こんなところまで来て。うぜぇんだけど」





瀬戸川さんが挑発するように言う。


その言葉に、敵のトップらしき人はチッと大きく舌打ちをする。







「俺の弟たちが、お前らにボコボコにされたっつーんで、兄貴らしく借りを返しに来たんだよ。あ?よくもやってくれたなぁ」




「ブラコンかよ」






敵のトップらしき人は、隣にいるその人の弟っぽい人の肩に手を回し、そう言う。


小さくボソッと呟いた瑛士さんの声は、敵のトップらしき人には届いていない。