裏口からそーっと、校舎を出て、外へ出る。 大丈夫かな?先生たちにバレてない? 心配性の私は、キョロキョロ周りを見ながら移動する。 ――ジャリ…… 「!」 後ろから、足音が聞こえる……。 一人、だけかな。 誰だろう。 私は物陰に身を隠した。 ドキ、ドキ、ドキ。 緊張感が高まる。 「……いねぇな」