ポツリと呟いた声が聞こえ、思わず肩をあげる。
「最近、予知は見たか?」
藍島さんが、私の目をジッと見つめて尋ねる。
吸い込まれていきそうな、澄んだ黒の瞳に、私は見とれてしまった。
最近見た、予知。
……ん~、最近見ていないんだよね予知。
予知は決まった時間に見る、とかそういうものではなくて
不定期に、時々たまたま、見ちゃうっていう感覚なんだよね。
「……ないみたいだな」
「は、はい……」
予知というのは怖くて、大体が嫌なことを教えてくれる。
“そうなる前に防げよ”っていう助言なのかもしれないけど、だいたいはそのまんま、嫌なことのままで現実になってしまう。



