獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~






涙がポロッと、一粒落ちる。




奇跡も幸せも、ないと思っていた。


ううん、全てを失ったあの日、思ったんだ。








だけど、あるんだね。


泣きたいくらいの幸せや、偶然なんかじゃない奇跡が。











「雫の笑顔が、見たいな」




博は、私の目尻にたまった涙をすくい取って、私の顔を覗き込みながら微笑んで言った。




その笑みは、いつも以上に穏やかで、柔らかくて。


心が温かくなる。







私はそんな博に、小さく、だけど幸せそうに微笑んだ。



あのね、私今、すごく幸せだよ。


そう伝えるように。