「雫」 「何?」 「強くなったね」 博は私の家族のような人。 そんな彼の言葉は、毎回とても優しくて、温かい。 ポンポン、と頭を撫で続ける博。 自分では強くなったかわからない。 だけど、博の言葉がとても嬉しかった。 私は潤んだ瞳を揺らしながら、博に心からの感謝を送った。 「――ありがとう」