でも私は、混乱というより、泣きたい気分だった。 久し振りに、正真正銘の博に会えた。 本当の博に、会えた。 そのことが嬉しくて、どうしようもなく泣きたかった。 「博、留学は?嘘だったの?」 「ごめん、雫。嘘ついたのは謝るよ」 「どうして嘘なんか……!」 「ミッションのためさ」 またミッションという言葉だ。 博の真剣な瞳に、責めるに責められなくなった。 嘘ついてたなんてひどいけど、きっと何か理由があるんだ。 逆にそう思わされてしまった。