私は音も聞こえないほど速く、ブラック二人の腹を思い切り力強く肘を突き出した。 「「うっ……!」」 二人組は、今何が起こったのかすぐにはわからないまま、痛みに襲われ、倒れてしまった。 ただ感じたのは、痛みと風だけ。 これが、私の化け物のような力。 紅組を滅ぼしてしまった、醜き力。 闘いのスイッチが入ってしまった私を止められる人なんていない。 止められるのは、私の自我だけ。 恐ろしく、罪深い力。 だけどそんな力を、彼らは受け入れてくれた。 ――ありがとう。