お礼を言いたくてたまらなかった。 気持ちを伝えたくて。 この溢れそうな愛を。 「どうしてここに……。捕まってたんじゃ……」 私の元へと駆け寄ってきた皆。 瑛士が、私にそう尋ねた。 「まさか倒しちゃったの!?」 郁人がそんな予想を口にする。 私は「違うよ」と笑いながら首を振った。 「……放してくれたの」 信じてはくれないと思うけど、私を捕まえたブラックの人はとても優しい人なんだよ。 私の言葉を聞いた皆は、信じられないとでも言うかのように、目を丸くしていた。