獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~







『!……雫、今の話……』



『聞いてた』





お父さんは私の姿を見て少なからず動揺した。


そんなお父さんの声を遮って、私ははっきりと言った。





聞きたくなかった。


あんな会話なんて。






こんな真実だったなんて、知りたくなかった。








『……そうか。知ってしまったのか』




『お父さん、今すぐやめて!人身売買なんて……。
 お母さんと夜月を、失踪してしまった人たちを返して!!』






私は涙と怒りをこらえながら、必死にお父さんに訴え掛ける。



しかしお父さんは、考えることすら、悩むことすらしてくれなかった。




その逆。……お父さんは、お腹をかかえて笑ったんだ。