稽古が嫌なんて、思ったことなかった。
お父さんは厳しいけど、毎日稽古されるたび、自分でも強くなっていってることがわかるから。
『――よし、今日はここまで!』
『ありがとうございましたっ』
ふー、疲れた。
汗でびしょびしょだよ。
『強くなったな、雫』
『本当!?ありがと』
夜月は稽古をしていなかった。
小さい頃は一緒にしていたんだけど、稽古中の事故で夜月が腕を折ってしまい、その時のトラウマが夜月に残ってしまったんだ。
だから私は、夜月の分まで頑張ることを誓った。
『お父さんより強い!?』
『それはどうだろうな。はははっ』



