有名人……神雷が廊下を通ったから、騒いだわけね。納得。 廊下を歩くだけで、女の子がいるところを歩くだけで、女の子達の視線は釘付け。 さすが、イケメン。 私にとっては、ただの迷惑なんだけど。 きゃーきゃー、うるさいし。 甘ったるい声に、鳥肌が立つ。 「ごめんな、雫ちゃん」 「え?」 私の前を歩いていた千間さんが、振り向いてそう言った。 どうして謝るの?? 「俺たちがいると、いつもこうなんだ。うるさいが、我慢してくれ」 千間さんはもう一度「ごめん」と言って、顔を前へ戻した。