ごめんね、竜。 胸がちぎれそうなほど苦しい。 泣きそうになるのをグッとこらえて、我慢する。 ごめん。ごめんね。 何度も心の中で呟きながら、私は睡魔が来るのをただただ待ち続けた。 「雫!!」 竜が私を呼んでる。 だけど、応えられない。 想いがつながることは奇跡だ。 なのに、私はその奇跡を自ら切り捨ててしまった。 けど、今の私には……――。