「竜、話してくれてありがとう」 雫はそう言って、俺の手をさらに強く握り締めた。 優しい雫の温もりが、肌に直接伝わってくる。 俺の過去を、雫はいとも簡単に受け止めてくれるんだな。 「行こ、竜!屋上で皆が待ってるよ」 そう言って、雫は俺の手を引っ張る。 ……本当は、もう少し二人きりがいいんだけど。 しょうがねえ。 今日は行ってやるか。 今日は、な。 「どうしたの?竜。早く行こ?」