獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~









「――いきなり、暗い話して悪かったな」



「竜……」





「でも、雫には知っといてほしかったんだ。俺の過去を」







俺にとって雫はもう、大切な人以上の存在で。



かけがえのない、必要な存在なんだ。






だから俺のことを、知ってほしい。


俺の抱えているすべてを、受け止めてほしい。




そう思うのは、俺のわがままなのかもしれない。








「私もね、大切な人を失ったことがあるの。すごく悲しかった」






雫はその時のことを思い出すように目を閉じながら言った。


きっとそれは、雫の過去と関係しているのだろう。





雫の表情は、いつになく寂しそうだった。