前に進もうとするたび、風の抵抗を受け、歩きづらい。
どうなってんだよ、これ……。
『大丈夫か、正義!』
『大丈夫だけど……、雪が痛ぇ!!』
こんなに強風じゃ、傘があってもすぐ壊れちまうな。
もう少し弱まってくれればいいんだけど……。
目を開けるのだけで、精一杯なくらい。
今どこだ?
目の前は、吹雪いてくる雪しか見えない。
視界いっぱいに広がる真っ白な色のせいで、今どの辺を歩いているのかさえわからなくなる。
道路標識も、家も、塀も、何も見えない。
吹雪のせいで、見えづらくなってるんだ。
俺の中の危険信号が、ピカピカと点滅し始めた。



