獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~






前に進もうとするたび、風の抵抗を受け、歩きづらい。



どうなってんだよ、これ……。






『大丈夫か、正義!』



『大丈夫だけど……、雪が痛ぇ!!』





こんなに強風じゃ、傘があってもすぐ壊れちまうな。


もう少し弱まってくれればいいんだけど……。





目を開けるのだけで、精一杯なくらい。




今どこだ?


目の前は、吹雪いてくる雪しか見えない。




視界いっぱいに広がる真っ白な色のせいで、今どの辺を歩いているのかさえわからなくなる。





道路標識も、家も、塀も、何も見えない。



吹雪のせいで、見えづらくなってるんだ。






俺の中の危険信号が、ピカピカと点滅し始めた。