俺は静かに話し始めた。 俺の過去を。 そして、暴走してしまう原因となった理由を。 ■ ■ ■ 俺が小学六年の頃。 冬のある日。 寒々しく、吹雪が吹いていた日のこと。 一昨日から冬休みに入り、まだ多く残る宿題を残し、俺は友達と近くの公園で遊んでいた。 『竜、いくぞっ!』 そう言った俺の友達が、公園に積もっていた白くて冷たい雪を丸くし、俺に当てる。 ……そう、雪合戦真っ最中だ。