獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~





竜のことが恐いなんて、思えないよ。


竜はすごく優しい人だって、わかってるもん。






「……竜は、自分が恐いの?」




「あぁ、恐いさ」






自分の手のひらを見る竜。

竜は、自分の手をギュッと爪痕が残るくらい、強く握り締める。







「傷つく仲間の姿を見ただけで、あーなっちまう自分が恐い」







竜は片手で顔を覆い、儚い声でそう呟いた。


初めて見た、こんな弱々しい竜に、私はなぜか泣きそうな気持ちになった。







私もね、恐かった。


あの事件での私の姿は、まるで怪物で。




初めて自分の力がわかったと同時に、この力が原因で起こってしまった現状にすごく戸惑った。