獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~







竜がもう攻撃してこないとわかった敵の奴らは、一目散に逃げていった。



竜の凶悪さを身にしみてわかったから、もう神雷を倒そうという思いもなくなったことだろう。






「悪ぃ。俺、頭冷やしてくる」





私が竜から離れると、竜は苦しそうな表情をしながら、先に校舎内へと入っていった。



そんな竜の後ろ姿を、私は黙って見ていることしかできなかった。








私たちから離れていく竜は、まるでライオンの子供で


竜の大きな背中が、なぜか今は小さく見えて




その背中には、たくさんの傷がついているように見えた。








「……気にすんな」



蒼が私の肩を軽くポンと叩いて、横を通り過ぎる。





「でも………」





あんな姿見たら、……大切な人があんなに傷ついている姿を見たら、気になっちゃうよ。