獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~






一粒の涙が、私の潤んだ瞳からこぼれる。


その涙は、竜の背中にポタリと落ちた。








「……し、ず…く?」








だんだんと、竜の鋭かった瞳に光が宿っていく。


よかった。正気に戻ってくれた。





ライオンのようだった顔つきが、いつもの“竜”に戻っていく。








「よかったぁ……」



私は竜が元に戻って嬉しくて、さらに強く抱きしめた。






「あ……そっか。俺、また……っ」






竜は先ほどまでのことを思い出し、前髪をかきあげながら顔を歪ませ、歯を食いしばる。



……竜?