私はもう、傷つく姿を見たくない。 あの“赤”も、傷つけ傷つく痛みも、孤独を味わったあの日の寂しさも。 だから竜、お願いだからやめて。 もう、私は大丈夫だから。 私の存在に、気づいて……。 「竜……!」 「っ!」 気づいたら私は、竜を後ろから抱きしめていた。 強く、そして優しく。 私は大丈夫、と伝えるように。 「竜、もうやめて。竜が壊れちゃう……。そんなの嫌だよ」