獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~







「ねぇ、竜……」



「……」





竜に近づくたび、私は竜の名前を震える声で呼んだ。


だが、竜には私の声が届かない。




既に敵全員は恐怖で怯えていて、神雷には敵わない、とわかっていた。






「もうやめてくれ……!俺たちが悪かった!!」






ライオンのような竜の怒りに直に触れたリーダーは、降参の意を示した。


が、竜にはその声すら届いていない。







竜、お願い。

私の声を、思いを聞いて。




私だって、傷つく姿を見たくない。






大切なものを守る姿はかっこいいけど、ここまで一方的にましてや相手が降参しているのに人を傷つける、そんな姿は見たくないよ……。