――ドカッ、ドカッ! 竜は敵に攻撃させる暇も与えないくらい、殴り続けた。 「……竜」 ポツリ、と私は竜の名を呼ぶ。 お願い、もうやめて。 “あの日”の、“あの事件”の、 私自身を見ているかのようで、嫌になる。 罪悪感でいっぱいになる。 私のような姿に、なって欲しくない。 私と同じような罪を、背負ってほしくない。 震える手足を無理やり立たせて、私は周りが見えていない竜に近づく。 「「雫ちゃん……!?」」 私のそばにいてくれた郁人と新平は、私の行動に驚く。