新平が、眉を下げながら、竜を不安げな瞳で見ている。
私と同じだ……。
竜は私と同じように、傷つく姿が嫌いなんだ。
自分はどうなってもいい。
だけど大切な人には、笑顔でいてほしい。
その気持ちは、私と全く一緒だ。
静かに、竜は一歩また一歩と、神雷を狙う集団に近づく。
たったひとりで、あの集団を倒そうとしているの?
狙った獲物を逃がさない。
獣の中の王・ライオンは、いつだって完璧にひとりでなんでもこなせてしまう。
だから、ひとりで背負い込んでしまう。
竜の怒りを間接的に感じた私は、ただただ竜が進むたび、不安になった。
仲間を大切にする王が、暴走しないかどうか……。



