「雫ちゃん、今助けるから!」 新平が穏やかな声で私にそう言う。 もう大丈夫だよ、と言われているみたい。 「君たち、地獄に行きたいの?」 まるで猫が獣に変わってしまったかのように、郁人がギロッと目を釣り上げる。 「雫から離れろ。そいつは俺らのだ」 胸に直接響く、竜の言葉。 私の光となる、そんな言葉。 「こんな女、こっちから離してやるよ」 リーダーは冷たくそう吐き捨てて、引っ張っていた私の髪を地面に投げ捨てるように離した。 そのせいで、私は地面に叩きつけられる。