獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~






やっぱり、知ってるんだ。私の存在。





「博さんと会う度、雫ちゃんの話ばっかだよ」


「えっ、そうなんですか?」



「そうそう。『雫がね』って、もうベタ惚れって感じでさ」





そ、そうだったんだ……。


恥ずかしくなって、私は俯く。




博ってば……。







「センセー、雫ちゃんの席、ここでもいーい?」







窓際の後ろ側から聞こえてきたのは、新道寺さんの高めの声。




「あそこがちょうど空いてるみたいだな。
 よし、いいぞー」





一之江先生は、私に「あそこが雫ちゃんの席だ」と指をさしながら教えてくれた。





「こっちだよー、雫ちゃん」