「はーい、注目っ」
ダンッ!と教卓を力強く叩いた、一之江先生。
それだけで、ざわざわしていた教室がシーンと静まり返る。
どんだけ恐れられてるんだろう、この人……。
「新しいクラスメイトを紹介しまーす」
「あ、あの、素野雫です……。よ、よろしくお願いします」
何度か噛みながらも、なんとか自己紹介することができた。
フーっと、安心して息を吐く。
「素野?」
私の苗字を聞いて、一之江先生は目を丸くした。
あ、そうか。一之江先生は、博と知り合いなんだった。
「はい。博の……」
「あー、君が。そっかそっか。居候の子ね」



