だけど俺は気づかぬ振りを続けた。 もう少し、お前と一緒にいたいから。 この気持ちに気づいたら、お前が離れていきそうで……怖いんだ。 「そろそろ戻るぞ」 「あ、うん!」 夜空に散りばめられた星が、微笑みながら俺たちのことを見ている。 だんだんと祭りの音が大きくなっていくたび、俺の鼓動も跳ね上がっていった。 こいつの隣は、なんだか居心地がいい。 守ってやるよ。 お前のことだけは、絶対に。