嫌な鳥肌が立つ。 来るんじゃねぇ。 叫んでしまいたかった。 『……か、家族になるんだ。好きになってくれないと困る』 それは、俺なりの抵抗だった。 それは家族愛で、恋愛感情ではない。 そう思ってほしくて、その狂った愛から覚めてほしくて、震える手を必死に抑えていた。 『家族?……そうね』 よかった。頷いてくれた。 覚めてくれた。 そう思って肩をおろしたのもつかの間だった。 ――チュッ