■ ■ ■ それは俺が、まだ中学一年だった頃。 もう少しで冬が訪れる、そんな寒いある日のことだった。 『蒼、父さんな、結婚することにしたよ』 『……は!?』 いきなりの父さんの爆弾発言に、俺は驚いた。 俺を産んでくれた母親と父さんが離婚したのは、7年前。 母親に愛人ができ、そのまま別れた。 産んでくれたことには感謝しているけど、母親は俺のことを一度だってちゃんと世話したことはなかった。 料理や洗濯などの家事は全て父さんがやり、母親は毎日遊びほうけていた。