獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~





博さんらしきそいつはそう言い残し、ブラックのような奴らを引き連れて、去っていった。


現れるときも颯爽としていたけれど、帰るときも素早かった。




あっという間に姿も気配も消えてしまい、追うことさえできなかった。







「大丈夫か、雫!」



「う、うん……。大丈夫。
 あ、それより瀬戸川さんは!?」




「俺は大丈夫だ」



「そっか。よかった」





雫はホッとしたように、肩を下ろした。






「あれは、本当に博さんなのか?」


「……自分でもあんまり自信ないけど、多分」





雫は目を伏せながら、さっきの奴を思い出すように胸元に手を添えた。






さっきの言葉が、引っかかる。


『まだ終わっていない』って、どういうことだろう。