獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~






私には、生まれつき、未来を予知することができた。


それは、とても断片的な予知で、寝ているときにしか見られない。





その予知に助けられたこともあったし、辛い思いをすることもあった。




予知のことを知った友達は、私のことを気味悪がった。


逆に、「すごい」と言ってくれる子もいたけど、そういう子はたいてい、私を利用したがっている人だ。





別に私自身、この才能をいらないと思ったことはない。



だって、この才能がなくたって、私は普通ではなかったから――。







「わかりました」



そっか。博は、私の予知のことを話したのか。






「……神雷の皆は、優しいから、いっぱい頼りなさい」


「は、はい」





花のような嬉色さんの笑顔に、心が温かくなる。




私は小さくお辞儀をして、理事長室を出た。