――その日の夜。 「体育祭、疲れた~」 神雷のたまり場であるここ・洋館に設置されているシャワー室でシャワーを浴びてきた郁人くんは、 濡れた髪をタオルで拭きながら幹部室の白のソファに座った。 「赤組、総合優勝できてよかったよね!」 郁人くんは私に、キラキラとした瞳を向ける。 「だねっ」 私は笑顔で頷いた。 ……最後は眠っちゃったけど。 高校生になって初めての体育祭。 暑かったけど、すごく楽しかった。 思い出が、積んでいく。重なっていく。 高く、高く。