「藍島さん?」 「っ!……なんでもねぇ。 つか、あちぃ。何度あるんだ?今日」 藍島さんはわかりやすく話をそらして、太陽に手をかざしながら言った。 どうでもいいことを呟いてたのかな。 私は気づかなかった。 藍島さんの目が一瞬だけ、太陽から私へと向けられていたことに。 気づかなかったんじゃないのかもしれない。 気づきたくなかったのかもしれない。 ……この関係を崩してしまうことを恐れて。 ――体育祭はいよいよ終盤。 最後の競技は、男子100Mリレー!