獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~







「本当に珍しいな、蒼」



「瑛士まで言うか……」






千間さんは「どうしたんだ?」と聞きながら、瀬戸川さんと話している。


瀬戸川さんは「なんでもねぇよ!」と、顔を背けた。





あ、まだ耳が真っ赤だ。


そのことに、私は誰にも気づかれないように、クスリと笑った。








「蒼、もしかして……」



「どうかしたの?藍島さん」








ハチマキを取り、汗を拭っていた藍島さん。


しかし、瀬戸川さんの私への反応や態度を見て、目を見開いていた。










「あいつも――……」




ボソッと呟かれた藍島さんの声が、体育祭の応援の声に負けて聞こえない。