まるで豹みたいだ。
自由主義で、自分が感心を抱いたものにしかなびかない、そんな野獣。
つかみどころがない、気まぐれさん。
だけど心の奥深くで、メラメラと熱意を沸かせていて、負けず嫌いで、強さに絶対的な執着がある。
そんな豹みたいだ。
瀬戸川さんのその態度に、私はそう思った。
「……何ジロジロ見てんだ」
しまった。つい凝視してしまった。
私は慌てて目をそらす。
人の目に敏感な、豹。
獣のようなそのオーラに、私は見とれてしまっていたのかもしれない。
瞬間、強く吹いた風に私は髪を抑えながら、予知で見たあの映像を一瞬だけ忘れた。



