獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~





ちょうど騎馬戦が始まった。



騎馬戦をやっているグラウンドの中心は、すごく熱そう。


だけど、私と瀬戸川さんがいるこの日陰の場所だけは、なぜか涼しく感じた。




日陰だから、ではなく


この空間自体が。







「どんな?」




「私と瀬戸川さんがいて、ナイフを持ってる敵みたいな人に捕まってて……それで、私のことを誰かが助けてくれたの」




「はあ?意味分かんね」



「だよね。私も」







でもどうしようもなく、助けてくれた誰かのことが懐かしく、そして愛おしく感じるの。


なんでだろう。





その誰かに助けられた瞬間、苦しさとか辛さとか涙とかがなくなっていって、楽になっていった気がしたの。





それほど、そばにいると安心する人………。