ちょうど騎馬戦が始まった。
騎馬戦をやっているグラウンドの中心は、すごく熱そう。
だけど、私と瀬戸川さんがいるこの日陰の場所だけは、なぜか涼しく感じた。
日陰だから、ではなく
この空間自体が。
「どんな?」
「私と瀬戸川さんがいて、ナイフを持ってる敵みたいな人に捕まってて……それで、私のことを誰かが助けてくれたの」
「はあ?意味分かんね」
「だよね。私も」
でもどうしようもなく、助けてくれた誰かのことが懐かしく、そして愛おしく感じるの。
なんでだろう。
その誰かに助けられた瞬間、苦しさとか辛さとか涙とかがなくなっていって、楽になっていった気がしたの。
それほど、そばにいると安心する人………。



