本番に強いタイプ、なのかもしれない。 いざやらなくちゃいけなくなると、一気に頭の中に爽やかな風が駆け抜けて、集中力が増すんだ。 “あの時”だって、 やらなくちゃって思ったら、それまで起こっていた状況が頭の中で次々に整理されていって 気づいたら、………終わってた。 「――いちについて」 もうすぐスタートだと知らせる声が聞こえ、私はハッと我に返る。 「よーい」 緊張していた鼓動が、だんだんと落ち着いていく。 うん、大丈夫だ。