獣★愛~最強ケダモノ男子の溺愛姫~






私は自分の手をギュっと握る。







「千間さんをひとり残して、行けないよ」








今の千間さんは、いつもとは違う。




小さな子供のように、何かに泣いているような。


凍ってしまった心を、溶かす術を探しているような。








……千間さんが今考えてることなんて、これっぽっちもわからないけど


今ひとりにしちゃいけないことだけは、はっきりしてる。









私の言葉を聞いて千間さんは、目を見開いて私を見つめる。


見開いていた千間さんの目が、だんだんと細くなり、小さく笑う。






「バカだな、雫ちゃんは」