どうしてそんな瞳をするの?
千間さんの瞳は、私を捉えてはいなかった。
派手な女の子たちが逃げていった先を、見ているかのようで……。
「帰ろうぜー」
瀬戸川さんが玄関の方に歩きながら、そう言った。
皆はその言葉に頷きながら、歩いていく。
千間さんと私を除いて。
「瑛士ー、雫ちゃんー!何してるの、行くよ~!」
郁人くんが、私たちが歩いていないことに気がつき、声をかける。
「あ、先行ってて!すぐ追いつくから」
「わかった~。けど、遅くならないでねぇ」
そして、私と千間さん、二人きりになった。
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