「藍島さん、もういいよ。ありがとう」 「いいのか?」 「うん。もう、放してあげて?」 私は微笑みながらそう言った。 藍島さんは納得のいかないような表情をしながら、渋々彼女の腕を離した。 派手な女の子たちは、そそくさと逃げるようにここから去っていった。 「だから女は嫌なんだ」 ボソッと呟いた瀬戸川さんの言葉が、耳に届く。 あんな現場見たら、そう思っちゃうよね。 でも彼女たちはきっと、本当はいい子なんだろうな。 一生懸命、一途に恋をしているんだもん。 根は、優しいよ。きっと。