「……で、答えがX=√3になる。わかったか?」 「わ、わかった。ありがとう」 藍島さんはグシャッと私の頭を撫でて、フッと微笑む。 ――ドキッ え、な、何今の。 不意打ちの笑顔に、私の心臓は大きく高鳴った。 あ、あれはずるいよ!! 「どうしたの?雫ちゃん。顔赤いよ~?」 「え!?な、なんでもないよっ」 郁人くんの言葉に、私は頬を手で覆って隠す。 本当だ。熱い……。 どうしてこんなに熱いんだろう。