特にわからないところもないけど……。 わざわざ来てくれたのに、追い返すわけにもいかないし。 「あ、えっと、ここが……」 私が指差したのは、数学の一番難しい応用問題。 「そんなところもわかんねぇのかよ」 藍島さんの言葉に、私は思いっきり否定したくなる。 いやいやいや、ここ応用問題ですから! 基礎的部分じゃないですから! まあ、私もわかるんだけどさ。 「ここは、Xを………」 藍島さんは丁寧に私に説明しながら、式を書いていく。 すごい、わかりやすい。