――嬉色さんたちとプールに出かけてから、2週間後のある日。 「わーん、どうしよう~!」 学校から神雷の洋館に戻り、制服から私服へ着替えてから幹部室へ入ると、中から郁人くんが私に抱きついてきた。 「え!?」 突然のことに、私は驚くほかできなかった。 「どうしよう、雫ちゃん!」 え、え? な、なにかあったのかな?? 「勉強わかんないよーっ!!」 ………勉強?