一旦、俺と父さんと母さんは病室を出た。
『……父さん、母さん、俺家を出て一人暮らしするよ』
『爽平の記憶なら、すぐに取り戻せるわ。きっと』
『そうさ。いつかは絶対……』
『でも、今の爽平にとって俺は知らない人間なんだ。思い出したとしても、爽平は俺を怖がるよ』
俺の言葉に、『でも……』と母さんは辛そうに呟く。
仕方がないことだ。
きっとこれは、神様が下した罰だ。
なら俺は、それに従う。
俺がしてしまった罪なんだ。
『ごめん。父さん、母さん。やっぱり俺、一人暮らしするよ。これ以上、爽平を傷つけたくない』



